映画好きサラリーマンの日常

主に自分の見た映画の紹介&レビューをしています。 他にもサラリーマンの日々の悩み、考え、訴えをたまに発信します。

【転職】IT業界への転職ってどうなの?新卒で3年働いて思うこと

転職を迷っている友人から相談を受けたので、今回は映画紹介はお休みして
別業界からIT業界への転職ってどうなの?
と言う部分に触れていきたいと思います。
※あくまで私目線の話となっています。全てのIT企業には当てはまらない部分もあります。
営業職については経験がないので触れていません。

1.自己紹介

まずは簡単な自己紹介をしていきたいと思います。

◆経歴:大卒(情報工学科卒業)から大手IT企業のグループ会社に入社(現在4年目)

◆資格/スキル
CCNARouting & Switching)
CCNP(ROUTE/SWITCH 2科目合格)
※上記のCiscoの資格制度は2020年2月を持って大幅に変更されています。
SalesForceクラウド基盤)の管理スキル

◆業務経歴
ネットワークインフラサービスの機器の設定業務

セキュリティサービス開発業務

ネットワークインフラサービスの運用(障害対応窓口の管理業務)

経歴やスキルは一般的な感じです(笑)
業務経歴は細かく書いてませんが、他にも色んなことをやっています。

 

2.別業界からIT業界への転職は勧められる?

答えはNOです。あくまで個人の主観です

 

理由は以下の3点が挙げられます。

◆知識のない未経験者を採用する企業は少ない(勉強が大変)
◆給料は高水準ではない(残業ありき)
◆率先して助けてくれる人がいない(みんな忙しい)

 

理由について詳しく解説していきます。

 

◆知識のない未経験者を採用する企業は少ない(勉強が大変)

IT業界以外の人だとIPアドレスってなんだろうってレベルの人が大多数だと思います。
(30代で派遣社員としてうちの現場に入ってきた人(IT未経験者)がパソコンのIPアドレスすら変えられないのを見て驚愕しました。)
企業として転職で来る人について、即戦力を期待しています。基本的に人事は過去の業務からの実績を見て戦力になるか判断する傾向があります。実績がないなら、能力で示さなければならないと思いますが、IT未経験者が企業が興味を引く能力を身につけるのは大変です。

 

勉強すればなんとかならない?

と思う人もいると思いますが、即戦力になるための能力、例えば
高度なプログラムがかけたりAWSクラウド)構築ができるようになる
と言うのはIT初心者からしたら覚えることが多すぎてかなりハードルが高いです。正直、IT企業4年目の私でも全然できません←

そして大手企業だと、無事に入社した後は、そう言った技術的な部分より「マネジメント力」、「コミュニケーション能力」など技術力以外の能力の方が重要だったりします(もちらん技術の基礎はあることが前提ですが)。

ちなみに私自身、CCNACCNP(ROUTE,SWITCHのみ)のネットワーク系の資格を取ったりしましたが、ネットワークを設計して構築すると言ったネットワークエンジニアっぽいことは全然してません。(やりたいと言っているのに会社ががやらせてくれない)

 

<備考>
上記の内容はあくまである程度大きな企業を対象にした話なので、下請けの小さい会社とかだったらもっと簡単に入れるところもあると思います。人材派遣会社みたいな企業はおすすめしませんが。

 

◆給与は高水準ではない(残業ありき)

転職する人が最も気にする部分がこの給与だと思います。

正直に言うと、3年目の年収を見た時に、他の同年代の平均年収をはるかに上回る額はもらっています。ただ、勘違いしないで欲しいのが

残業ありきの給料

と言うことです。正直、残業しないと全然稼げません。
月の基本給を見てみると、2年目から3年目に上がる時では1万円も上がりませんでした。

気になる残業時間ですが、私の場合だと1週間20h以上残業することがザラにあります。(月単位で換算するとかなりいきますね)
ただ、残業については最近の企業のトレンドとして減らすようになってきています。したがって、残業が厳しくて過労死すると言う可能性は昔に比べたらかなり減っていると思います。
(先輩の話を聞くとやはり昔は100h/月が当たり前だったみたいですね・・・。)

企業の残業を減らす動きについてですが、パッと見いい感じかもしれませんが、実はいいことだけではないです。その内、その辺の話もできたらと思います。

また、これはIT業界とか関係ないかもしれませんが、大手だと本当に昇給が年功序列です。
いくら自分が先輩より結果を残してもいきなり大きく昇給することは、ほとんどないです。(こんなだからモチベーションが全然上がらない)


◆率先して助けてくれる人がいない(みんな忙しい)

一人ひとりのタスクが多すぎて、自分の仕事だけで手一杯な人が数多くいます。(IT業界はホント人手不足です。)そうなると何が起こるかと言うと

転職した矢先、放っておかれる可能性が高いです。

IT企業からIT企業への転職でしたら、何となく雰囲気もわかると思うので、すぐ馴染めると思いますが、別業界からきた人にとっては辛い部分もあるかなと思います。

私自身、新卒1年目から親身に面倒を見てくれた人はいませんでした。
2年目までOJTと言うトレーニング期間があり、トレーナーとして一人先輩をつけられるのですが正直、ほとんどトレーナーと一緒に仕事をしたことがありません。(この辺の内容もその内ブログに書こうと思います)

みんなが忙しく、何かを訊こうと思っても訊きにくい。そんな雰囲気がIT業界には漂っていると思います。そんな中、一人で溜め込んでしまうタイプの人だと、仕事がきつくなってしまい会社に来なくなってしまう。私はそうやって会社から去っていく人を何人も見ています。

正直、IT企業の離職率ってかなり高いと思います。私の同期だけでも3年以内に3割の人は会社を辞めています。
IT業界に勤める友人たちは「転職したい〜」ってみんないつも口癖のように言っていますし(笑)

 

3.勉強するならこれ

批判的な意見ばかり書いてきましたが、それでもIT業界を目指したいと言う人に向けてこんな能力があったらいいよって言うのを紹介したいと思います。

◆資格取得:基本情報技術者試験
これを勉強すれば基本的なITの基礎は身につくと思います。
もし、ネットワーク系をやりたいならCCNACisco社の資格)の資格取得をお勧めします。ある程度の企業ではこれさえあれば通用すると思います。

◆専門性の知識習得(セキュリティ系・クラウド系)
今のトレンドですね。伸びていく分野なのでこの辺の専門性を持っているとどこの企業からも重宝されます。(ちなみに儲かるのは「人工知能」分野ですけど難易度が高すぎます)

◆サーバ構築スキル(Linux
家にパソコンがあればVirtual Boxなどの仮想化ソフトをインストールして無料でサーバ構築を体験することができます。コマンドとかの練習とかにも使えると思います。
ただ、もしやるとしたら目的を持ってやるようにしましょう。

 ◆Office(Excelパワポ)での資料作成能力
当たり前かと思いますが、このスキルがない人結構います。
資料作成のセンスを磨いておくと、かなり重宝されますよ。

4.まとめ

私自身の経験などから、IT業界への転職について書かせていただきましたが、やはり個人的にはおすすめはしないです。それこそ技術に対して飽く無き探究心がある人でしたら是非ともおすすめしますが(笑)

お金を稼ぎたいだけならフリーランスとかの方が稼げるかもしれないです。実際、フリーランスについては詳しくかける内容はないのであまり触れませんが、知り合いで1,2年で月収100万円超えたなんて人もいます。

最後となりますが、あくまで本記事は私の会社での経験を通した話なので、他にももっといいIT企業の話はあると思いますし、もしホントに転職を考えている方がいましたら色々自分で調べてみることをおすすめします。